泌尿器科 長田 裕
尿の中には様々な物質が溶けており、それがそのまま体外に排出されるのが生理的現象である。しかし物質が水に溶解している状態に何らかの変化が起きると析出という現象が起きる。結石形成は析出そして結晶形成という形でおこる。歴史的には、七千年前のものと推定される古代エジプトの古墳より腎結石や膀胱結石が発掘されている。結石のできた位置によって、腎結石、尿管結石、膀胱結石などと呼ばれる。これらを総称して尿路結石という。好発年齢は30-50歳代に多く、男性に多い傾向がある。
結石の原因疾患には様々なものがあるが、原因が明からになる例の方が少ない。ただ、原因疾患がある場合、予防や治療法があるので、原因検索をすることは大事である。薬によるもの、痛風、シスチン尿症などの内分泌代謝疾患などがある。尿路結石の症状としては、疼痛、血尿、尿混濁、発熱、乏尿、無尿などがある。中でも疼痛は軽度ものから疝痛発作と形容されるもの凄く痛いものもある。時に悪心、嘔吐を伴うこともある。発熱を伴う場合、急性腎盂腎炎を起こしていることがあり、場合によっては緊急処置が必要となることがあるので、結石を持っている人が発熱を起こすと要注意です。
治療法は、自然排石可能と思われる尿路結石に対しては保存的治療が選択される。1cm以下の結石については自然排石を期待する。排石促進のため、水分摂取を薦めるが、よくビールをたくさん飲んで石を出すというが、初期利尿にはよいが、その後脱水になること、シュウ酸やリン酸塩、プリン体を含み結石形成促進作用を持つのであまり好ましくない。保存的治療法で排石しない場合や大きい結石の場合、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、内視鏡、開放手術により治療することとなる。これらついては泌尿器科を受診しましょう。
・