平成13年3月15日号 
膠原病について

健康管理科 橘和 佐登子

 膠原病とは、ある特定の臓器が冒される病気ではなく、全身の結合組織を炎症の場とする疾患群です。膠原病には慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎、結節性多発動脈炎等が含まれます。いずれも多彩な免疫異常現象を伴い、特に自己抗原に対する自己抗体を有し、自己免疫疾患とも言われます。

 慢性関節リウマチは膠原病の中で最もポピュラーな病気でご存知の方も多いでしょう。1つの関節だけでなく、複数の関節が腫れて痛みが出ますが、左も右もというふうに対称性に出てくるのが特徴です。1、左右の関節が腫れたり2、腫れている関節が3関節以上になったり3、手や指の関節(爪に近い指の関節を除いて)が腫れたり、そんな症状が1ヶ月以上経ってもよくならないときは慢性関節リウマチが疑われます。早めに専門医(当院では整形外科)に診てもらいましょう。

 その他の膠原病の症状は多彩で、微熱・関節痛・筋肉痛・皮疹・皮膚硬化・レイノー症状(指先が寒さで白くなる)・全身倦怠感などが出現します。体のあちこちの関節が痛み、いつまでたってもよくならないとか、風邪をひいているようでもないのに微熱が続くとか、皮疹がいつまでも治らないなどの症状があれば、血液検査を受けましょう。赤沈の亢進やCRPが陽性などの炎症所見があったり、自己抗体(特に抗核抗体)が陽性であれば、膠原病が疑われますので、専門医を受診し、詳しく診て頂きましょう。

 膠原病の原因はまだはっきり解明されてはいませんが、男性よりも女性の方が発症する率が高い疾患が多いのも特徴です。感染、薬剤、ストレス、手術、外傷などに続いて発症することがあり、女性では妊娠・出産後に発症したり、症状が重くなることもあります。

 以前は予後不良といわれた病気もありましたが、今では治療法も進歩して、慢性に経過する疾患としてとらえられるようになりました。しかし、早期の診断と治療が大切なことはいうまでもありません。


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