循環器内科 小澤 泰典
心臓カテーテル(細長い管状のチューブの様なもので、用途によって様々な形態のものがある)検査とは鼠形部、肘部などの動脈、静脈よりカテーテルを挿入し心臓まで到達させて行なう検査のことです。不整脈(主に頻拍性不整脈)、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)、先天性心疾患、弁膜症などの診断、治療に際して必要となることがあります。
虚血性心疾患、中でも狭心症は心筋を栄養している冠状動脈の血流の低下(狭窄による)のため、心筋の酸素の需要と供給の不均衡が生じて起こります。狭心症は薬物治療が原則ですが、それだけでは十分にコントロールできない場合、心臓カテーテル検査、治療を行います。
まずCAG(冠動脈造影)を行い冠動脈の形態(左前下降枝、左回旋枝、右冠動脈)を観察し、狭窄部位があれば、そこに対してPTCA(経皮的冠動脈形成術)を行います。PTCAはカテーテルの先端に小さな風船のついたもので冠動脈の狭窄部位を広げる方法(バルーン療法)、メッシュ状の金属を血管の内側に張り付け狭窄部位を広げる方法(ステント療法)などがあります。
しかしすべての病変に対してこのような治療ができるわけではありません。左冠動脈主幹部狭窄や二枝閉塞例の三枝目の狭窄などの場合は冠動脈バイパス術が勧められます。PTCAに成功しても6ヶ月以内に再狭窄する可能性が約30%ありますので3〜6ヶ月以内に心臓カテーテル検査を受けなければなりません。また、合併症についても十分理解した上で検査をお受けになることをお勧めします。入院期間は施設によって若干異なりますが約3〜7日程度です。残念ながら当院では施行できません。必要な方には、ご本人と良く相談し、聖マリアンナ医大病院・聖マリアンナ横浜市西部病院・西横浜国際総合病院などを紹介しております。
最後に虚血性心疾患を予防するためには日常生活において、塩分制限、カロリー制限、禁煙など必要です。単純に循環器疾患だけでなく他疾患との関連も複雑なため、個人によって日常の注意点も異なりますので主治医からの適切な指導をお受けいただくことをお勧め致します。
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