平成13年12月15日号 
運動負荷検査

循環器内科 吉田 明博

 今回は循環器内科で行なう検査の中の運動負荷心電図について説明します。運動負荷試験といわれてもピンと来ないかも知れませんが、階段を昇降するマスター2階段試験ならやったことがある方もいるかと思います。その他にトレッドミル、自転車エルゴメーターの2種類があります。いずれも胸痛の原因診断、狭心症などの冠動脈疾患の早期発見に必要不可欠な検査ですが、それだけでなく不整脈や血圧の状態評価、それら心疾患の治療効果判定、運動能力の評価などの目的にもよく用いられます。

 @マスター2階段試験 凸型の2階段を5歩で昇降することを1回と数え、年齢・性・体重で決められた回数を90秒で行なうのがシングル負荷で、シングルの倍の回数を180秒かけて行なうのがダブル負荷です。心電図は安静時・負荷直後・2〜3分後・5〜6分後の時点で記録します。

 Aトレッドミル 電動式で、動く歩道の小型版のようなものでスポーツジムに似たものがありますが速度、角度が変えられ負荷量を調整します。負荷量については個人の運動能力に合わせて変更することが出来ます。心電図は、検査中通して観察記録可能です。また、血圧も1分毎に計測しつつ行ないます。

 B自転車エルゴメーター 自転車を用いて行なうもので、ペダルの重さを変えることで負荷量を調節するものです。心電図、血圧はトレッドミルの時と同じです。

 これら3種類の検査は、一長一短があり一概にどの検査が良いとは言えませんが、一般にマスター2階段試験は、検診などに用いられることが多く、トレッドミル、エルゴメーターは精密検査の時に多く行われ循環器の医師が付き添って行ないます。いずれにしても年齢相当の目標心拍数まで、かなりの運動量を被験者にこなして頂かなくてはなりませんのでご了解下さい。また、検査時は素足にて歩行することになりますので御準備のほどお願いいたします。


次のお話し

ホームページへ