平成14年2月15日号 
補聴器について

耳鼻科 富澤 秀雄

 さて、皆さんは補聴器に対してどんな印象を持っているでしょうか?悪い印象としては、難聴であることが他の人に分かってしまう・値段が高い・わずらわしいといったところでしょうか。一方、補聴器をすることで若い頃のようなすごく良いきこえになると期待する方もいらっしゃるようです。

 装用していると格好が悪いことが嫌だと考える方も多いためか、近年は外からは見えにくいように耳の穴の中に入ってしまう補聴器が数多く出回るようになってきました。しかし、耳の穴に入るほど小さいためスイッチも小さく操作しにくい場合もあるなど一長一短であり、耳の穴に入れる補聴器が一番よいとは限りません。値段については安くても1個数万円もしますので、決して安い商品でないのは事実です。そのため慎重に機種を選定するべきです。わずらわしさについては、腕時計・指輪・眼鏡のように長期間使用していると慣れて装用していることを忘れてしまう場合もあります。肝心の性能についてですが、どんなに高価な補聴器でも残念ながら未だに若い頃のきこえを完全に取り戻す程の性能は持ち合わせていないのが現状です。

 補聴器を使用するにあたりその短所・長所を知り、補聴器に対して過剰な期待をせずに自分にあった補聴器を使用すれば、その名のごとく「聴こえを補って」くれるので、声や音によるコミュニケーションが潤滑になりよりよい社会生活が期待できます。

 補聴器装用のカギとなるポイントは、(1)本人の補聴器装用に対する意欲があることと(2)購入後のフィッティング(補聴器の調整・メンテナンスは機種の選定と同じくらい重要です。購入後1回も調整をしない販売店は避ける方が無難です)が非常に重要となります。


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