平成14年5月15日号 
便秘について

循環器内科 春日井 啓悦

 私の専門は、循環器内科なのですが、比較的高齢者を見る機会が多いためか、便秘を訴える患者様が多いのです。そこで今日は、専門外でありますが、便秘の話しをしたいと思います。

 外来の患者様には、たとえ3日に一回のペースでもその人にとって「ほどよい硬さ」ですっきり出ていればそれでいい。逆に毎日排便に苦しむなら便秘であるといえる。4日を越えたものは便秘と考えてよいと話すことにしています。

 高齢者でよく経験をする、残便感があるという場合は、(1)直腸から肛門にかけて便が残っていて、常に肛門を刺激している状態。最後に便を押し出す力、つまり肛門の括約筋が弱いために、便がすっと出ず、途中でとぎれてしまう場合に出現する。(2)逆に、便の無いとき残便感があるのは、便とは別の便意を意識させる何かが直腸の中に存在する為です。痔核やイボ、直腸ガンなどが、残便感として感じるようです。

 便秘の種類は大きく2つに分けられて、機能性便秘と器質性便秘となります。器質性便秘は、専門家に紹介していきますが、よく経験する機能性便秘では、「朝のトイレ習慣の欠如」、「運動不足」、「食生活」、「ストレス」などといった生活のどこかに問題があって起こる便秘が大部分であります。したがって、便秘解消のために、(1)胃結腸反射をうながすために、朝コップ2-3杯の水を飲む。(2)食後or水を飲んだ後、必ずトイレに行って排便を済ませる習慣を作る。(3)便意が無くともトイレに座ってみることを毎日繰り返すことで、少しずつ便意を感じるようになり、それを習慣に結びつけていくこと。(4)朝夕に腹筋運動をすることや、車だけの生活でなく歩くことに時間を割くこと。(5)肉、魚中心の食生活が硬い便の原因となるため、それに見合う量の野菜をとること。などを指導しております。これでもだめな場合は、下剤を処方します。


次のお話し

ホームページへ