平成15年3月1日号 
白内障の手術の受け時について

眼科  阿部 充志

 目の中のレンズが濁り、視覚障害の出てきた場合が白内障です。視覚障害も様々です。視力検査での視力低下以外にも、グレアと言って明るいところや夜ライトがまぶしく感じるものなどがあります。以前は、視力が0.4を切ったら手術しましょうというふうに、視力を基準にしていた訳ですが、現在では結婚適齢期ではありませんが、手術したくなったら手術のし時と言う風に変わってきています。この原因の一つには、生活様式がバラエティーに富んできたこと、すなわち同じ年齢でも現役の運転手の方、それほど細かいことをされない方など以前に比べ生活に幅が出てきたことが挙げられます。もちろん手術自体の飛躍的な進歩も大きな原因です。以前は、目の奥に痛い注射をして、大きな切り口を作り何針も縫わなければいけませんでしたが、今では大きく変わりました。現在、当院の眼科では小切開無縫合白内障手術を標準に行っています。傷口は、2.8mmでここから濁りを超音波手術でとり、眼内レンズも折りたたんで入れます。傷口は自己閉鎖創ですからほとんどの場合糸は使いません。黒目の端の所を切るので出血もありません。

 このように、白内障手術の進歩もあり、また受けられる患者さまの生活様式も様変わりした結果、「受けたい時が手術のし時」という事になって来た訳です。とはいっても、目は精密なカメラに例えられるように、非常に繊細なものですので、手術をしてはいけない場合や手術後の注意をきちんと守っていただけない場合には失明する危険もあります。当院では、確実で安全な手術をモットーに行っております。皆様も「受けたい時」が来られたら、一度眼科にご相談戴ければと存じます。


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