平成15年9月15日号 
夜間頻尿

泌尿器科医師  蓮見 壽史

 夜間頻尿は五〇歳台の女性の六割、男性の七割に、八〇歳以上では女性の七割、男性の九割に認められ、その定義はたとえ一回であってもQOL(quality of life)を損なうものであれば夜間頻尿となります。

 夜間頻尿を大雑把に分類すると、

 @ 糖尿病などに代表されるように一日尿量が二八〇〇mlをこえる多尿の状態。

 A 日中のむくみが夜間に尿となり夜間の尿量が多くなる状態。

 B 排尿量の減少あるいは睡眠障害があり蓄尿機能が障害されている状態となります。

 排尿量減少の原因は様々ですが、

 (a)前立腺が肥大していて抵抗になっていたり、骨盤内手術の既往や糖尿病があり膀胱がうまく収縮できず残尿が多くなっている。

 (b)子宮筋腫などの骨盤内腫瘤で膀胱が圧迫されている。

 (c)以前、脳梗塞、脳出血、脊髄損傷など中枢神経の病気にかかったことがあり、それが膀胱の過活動を引き起こしている。

 (d)膀胱や前立腺などの炎症、結石や腫瘍などが刺激となっている。

 (e)閉経後女性ホルモンの低下により膀胱が過敏となっている、

 など多岐にわたります。

 このように、ひとまとめに夜間頻尿といっても、その治療には原因の把握が重要となってくるのは言うまでもありません。

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