神経内科医師 西岡 昌紀
パーキンソン病は、イギリスの医師、ジェイムス・パーキンソンが最初に患者の存在を指摘した事からこの名を付けられた病気です。
パーキンソン病は非常に特徴のある病気で、典型的な例では、仮面様顔 と言って、表情が乏しくなる症状、安静時振戦と言って、安静時に手や体の一部が、規則的に震える症状、固縮と言って、体が固くなる症状、 動と言って、体の動きが減る症状、それに、声が小さくなる、瞬きが減る、歩くのが小刻みになる、姿勢が前屈みになる、更には。便秘がちになる、不安が強くなる等の症状が出現し、患者さんの日常生活が不自由になるのみならず、精神面でも不安定になる病気です。
パーキンソン病の原因はまだ十分に解明されていませんが、これまで研究されたところでは、脳の中のアセチルコリンと言う物質とドーパミンと言う物質のバランスが崩れ、こうした複雑な症状が出現するものと考えられています。
パーキンソン病は進行性の病気で、上に述べたような症状が、徐々に徐々に進行します。現在、この病気を根本的に治療する治療法は無く、こうした進行を本当の意味で止める事は出来ませんが、これらの症状の進行を遅くする薬は多数開発されています。それらの薬を内服することにより、昔に比べると、患者さんの生活は、非常に改善されていますが、それらの治療薬には、多少副作用があり、医師と相談しながら、量を調節して、計画的に服用する必要があります。
このパーキンソン病と似た病気が多数あり、それらの病気は、パーキンソン病に非常に似ていながら、パーキンソン病とは違う経路を辿ります。それらのパーキンソン病と似て非なる病気を総称して「パーキンソン症候群」と呼びますが、両者の区別は非常に難しく、専門家でも判断しかねる場合があります。いずれにせよ、パーキンソン病の診断と治療には、この病気の専門家である神経内科医を受診することが必要です。
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