平成16年11月1日号
リウマチとは
整形外科医師 高群 浩司
温泉の効能などでよく耳にする病名ですが、正確な病名は「関節リウマチ」で、慢性的に全身の関節の変形と破壊が進行し、しだいに関節の痛みや腫れ、歩行障害などの症状が出現する病気です。
リウマチの歴史は意外と古く、十七世紀に描かれた絵画にリウマチに特有の変形が描かれています。しかし病気として扱われ始めたのは十九世紀後半になってからで、約一〇〇年たっていますが未だリウマチの正体ははっきりしていません。
リウマチ患者さんの数は全国で約六〇万人、三十?四十歳の女性に多く発症するといわれています。しかし最近では五十?七十歳などの高齢者の発症や男性の発症が増えています。
リウマチの症状は朝のこわばり、左右対称な関節の痛みや腫れ、特有な手足の変形などが一般的ですが、ごく初期の頃の症状はこれらの関節の痛みや腫れなどははっきりせず、全身のだるさ・微熱のみの場合もあります。
最近では、リウマチ発症二年以内に急速にレントゲン上の骨破壊が進むことが明らかになり、早期診断・早期治療が非常に大事になっています。
また最近のスウェーデンでの報告では、
「出生時の体重が四〇〇〇グラム以上の場合、のちにリウマチを発症する確率が高くなる」
「出産直後の入院中から母乳を与え始めた場合は、のちにリウマチを発症する確率が低くなる」
などの周産期の状況とリウマチ発症の関連性について興味深い報告がされています。
・