平成17年10月1日号
尿路結石症について ESWL(結石破砕術)の紹介
泌尿器科医師 梅本 晋
尿路である腎臓、尿管、膀胱、尿道などに結石ができる病気で、数千年前のエジプトのミイラにも見つかっています。頻度は高く、二十人に一人は尿路結石症にかかるといわれています。特徴的な症状は背中から脇腹、下腹部にかけての痛みです。尿管が結石で詰まり、行き場を失った尿が腎臓の内圧を急激に高めることが主な原因です。結石の原因としては摂取する水分の不足や偏った食事などがあげられます。飲水不足や脱水などで尿の成分が濃くなると、尿中に結晶が生じ、これを核として結石が形成されます。他には尿酸値上昇、尿路感染症、先天的な奇形や代謝異常などが原因の場合もあります。治療としては、五o前後のものであれば、まず水分摂取、内服治療により自然に石が出ることを待ちます。痛みに対しては鎮痛剤を用います。それよりも大きい場合や経過を見ていても排石しない場合は破砕治療を行います。理由としては、尿の流れが悪くなり腎盂腎炎を起こしたり、腎機能が低下したりする危険性があるためで、痛みがなくても治療が必要になります。破砕治療の標準治療は体外衝撃波結石破砕術(ESWL)です。当院にも今年八月より最新型の装置が導入されました。これは、お腹を切らずに体外から破砕するもので、痛みはほとんど感じません。結石の種類や大きさによっては、数回の破砕を要することがあります。それでも排石しない場合は、内視鏡の手術や開腹手術が必要になることがあります。結石の予防としては、一日一.五リットル以上の水分(飲料水、番茶、麦茶など)の摂取とバランスのよい食事が重要です。アルコール(特にビール)は結石を作りやすくするので飲みすぎには注意しましょう。
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