平成17年11月1日号
顎関節症とは
口腔外科医師 三井 周子
口を開けると「コキコキ」と音がしたり、痛かったり、痛くて硬いものを噛めなかったり口が大きく開けられないと言う方が多くいます。同じ症状でも腫瘍性のできものなどの病気が潜んでいることもありますが、その大半は顎関節症という診断が下ります。
顎の関節は骨や、筋肉、靱帯、関節円板(関節内のクッション)などさまざまなもので構成されております。顎関節症の原因には筋肉の疲れからくるもの、骨の変形、関節円板の位置の異常など、またそれとは別に心因性のものもあります。
顎関節症の治療はまず、痛みのあるもの、口が開かないなどが治療対象となり、その病状に応じてさまざまです。簡単な生活指導や筋肉のマッサージだけで症状が消退する場合もありますが、、マウスピースを使う場合がほとんどです。筋肉のマッサージとマウスピースにより顎関節症の約90%が治るといわれています。またこれらだけでは症状が取れない場合には顎関節に直接注射をし、関節の中を洗い関節腔内の炎症性物質を排除することで症状が消退します。また一部(一%以下の頻度)の患者さんには手術が必要な場合もあります。
みなさんは普段から上と下の歯が咬みあっていませんか?
上と下の歯が接触している時間というのは、通常一日のうちで八?十五分と言われています。食べ物を咀嚼している時とゴクンと飲み込む時(力仕事などくいしばらないと力が発揮できない場合を除いて)です。それ以外の時間は上と下の歯の間には隙間があるのが自然なのです。接触している時間が長ければ長いほど顎関節には負担がかかって顎関節症の原因となります。
日々、忙しいことと思いますが、その中で一息いれ、口をポカンとする「口ポカ」を顎関節症予防としてお勧めします。
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