平成18年9月1日号
緑内障について

眼科医師  五十子 桂祐

 皆さんは緑内障という病気についてどんなイメージをお持ちでしょうか?

 緑内障は脳と眼が連絡している視神経が痛んでくる病気であり、「眼の成人病」とも言われています。また、糖尿病性網膜症に続き失明する原因の主な位置を占めており、最近の疫学調査によるとその頻度は40歳以上の人口の約3〜4%、30人に1人いると言われています。この病気は進行してくると、視野(ものの見える範囲)が周辺や中心からずれたところから欠けてくるのですが、視力はなかなか落ちてこないため自分では病気に殆どの場合が気付きません。

 一口に緑内障といっても、眼圧(眼球の硬さ)が高いものから正常なもの、急性に進行するものから慢性に経過するものなど様々なタイプがあり特に日本人には眼圧が正常なタイプが多いと言われています。しかしながら、これだけ有名な病気であるにもかかわらず、この病気に対する発症のメカニズムについてはいまだ十分に解明されていません。

 したがってその治療方法は現在のところ早期に発見し眼圧を対症的に下降させるしかありません。すなわち、緑内障では眼圧の測定及び視野の検査が重要になってきます。

 当院では、眼圧測定に空気眼圧計を採用しており、機械から空気が一瞬吹き出てくることで眼圧の測定が可能です。また、この空気眼圧計が苦手な方には点眼麻酔薬を使い、痛みを取った上で直接機械を接触させて測定する方法も可能です。視野の検査も自動視野検査(予約制)を導入しており、時間も20分前後で比較的簡単に検査が可能です。最近、視野が落ちてきた。視力は変わらない感じなのに見にくい。など感じる事があれば一度眼科医にご相談いただければと存じます。

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