平成19年5月15日号
神経内科の病気について

神経内科医師  荻野 裕

 「神経内科ってどんな病気を診るの?」とよく聞かれます。「神経内科?あーうつ病とかですよね!」っていってくださる方もおられますがそれは精神科なんです。どちらも脳に関係した病気を扱うという面では共通点があります。しかも精神科が実際に標榜している名前に精神科、精神神経科、神経科などなどといろいろあります。しかも心療内科というまた微妙な科もあり、ますます混乱を招いています。神経内科はこれらのどの科とも違います。

 神経内科は内科のなかの専門科の一つで脳、脊髄、末梢神経、筋肉などの病気を診ています。なんといっても患者さんの数が多いのは「頭痛」と「脳血管障害(脳出血や脳梗塞)」です。皆さんのまわりにもこのどちらかをお持ちの方は必ず何人かはいらっしゃるでしょう。

 私はもちろんどちらも拝見しますが、中心に診療させていただいているのはパーキンソン病をはじめとする神経難病です。どの病気も慢性の経過をとるため患者さんとは長いおつきあいをさせていただくことが多いです。

 他にも筋肉病(筋ジストロフィーなど)、末梢神経疾患(ニューロパチー)、自分の体を守る免疫反応が自分の体を傷つけてしまう自己免疫病(多発性硬化症、重症無力症など)などなどたくさんの病気があります。

 症状もいろいろあり@麻痺、筋力低下、Aしびれ感、感覚低下、Bふらつき、歩行の不安定、Cふるえ(振戦)、D動作緩慢(無動)など様々です。ですから神経内科にかかった方がいいかどうかご自分ではわからないことも多いと思いますので受診の時に相談をしてみてください。

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