健康管理科医師 中尾 國明
今回は病気ではなく、病気にならないための話しです。国も生活習慣病の予防の徹底を推進するため、平成二十年四月から特定健診を義務化し、特定保健指導に力を入れます。古くはヒポクラテス全集に、適切な食事、規則正しい睡眠・休養・運動の重要性が記載されています。貝原益軒は養生訓で、百歳の上寿を得るための腹八分・食後の散歩の励行を説いています。当院人間ドックの結果説明でも、一番多いのは、○○病が見つかりましたではなく、八割方は食事・運動(・過度の飲酒・喫煙)に関するご注意です。
食事・運動の生活改善は、言うは易く、行うは難しです。三つだけコツをお教えします。
“満腹まで”、“よく噛まない・早食い”、“ついつい(残り物・いただき物・つられ食い)”、“(手の届くところに置いてある)菓子・果物・ジュース”、“間食・夜食、遅い夕食・朝食抜き”、肥満への小悪魔の誘惑には限りがありません。これだけあれば逆に一つくらいは退治できそうなものが見つかります。その一つから挑戦です。
運動習慣も、散歩をする時に、バーゲンに向かうくらいの情熱で速歩すれば倍のエネルギーを消費できます。月に一回のゴルフも、毎日のわずか一分間の腕立て伏せでお釣りがきます。
朝から晩まで夜中まで、どこかのチャンネルで、健康食品・エクササイズ関連の番組が放送されています。数多のブームもほどなく消えます。全てを信じていては、体も財布も堪りません。信+者は“儲”、業者・TV局ではなく、自分が儲かる賢い信者になりましょう。
サンサン運動:“まずは体重三s、ウエスト三p減らしましょう”。日本中の肥満に関して権威ある先生が集まって決めた、これなら出来る肥満克服のスローガンです。
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