総務担当課長 秦 和秀
掲題について、7月より発動される政府の電力使用制限令[一律15%の節電制限]に対する当院の取り組みについてご紹介いたします。
当院は、救急患者の治療を行う病院(当院)を含む医療施設は本制限令の制限緩和施設の対象となりますが、東芝グループは、経済産業省と連携し全国の各事業場(工場)単位で政府の目標数値15%にプラス5%を加えた20%を目標に掲げ、今夏の徹底した節電に協力すべく取り組んでおります。
医療機関に対しては、厚生労働省より具体的に、
@事務室照明の間引き
A未使用エリアの消灯の徹底
B空調の適切な温度設定
C未使用エリアの空調停止
D日射を遮るために南側病室窓をブラインド等で遮ることが指示されています。
また、施設規模に応じていくつかの実施項目を挙げ通知されております。
E節電目標と具体策の周知徹底
F節電フォローアップ会議および節電パトロールの定期的実施。
G医療機関の関係者に対して、家庭での節電の必要性・方法についての情報提供
H従来型蛍光灯を、高効率蛍光灯やLED照明への交換
I病棟の天井照明を可能な範囲での消灯
Kフィルターの定期的な清掃
L搬入口の扉やバックヤードの扉を必ず閉め冷気流出の防止
M調理機器、冷蔵庫の設定温度の見直し。
N電気式オートクレーブの詰め込み過ぎの防止と定期清掃点検の実施
O温水洗浄便座、エアタオル等のプラグをコンセントから抜く
P自動販売機の管理者の協力の下、冷却停止時間の延長の実施
Qコージェネレーション設備での優先運転の実施。等
このように国民・政府(産業界)が一丸となり今夏の電力不足対策に取り組むことから、当院においても、診療に支障のない範囲で、次の内容を節電行動計画として取り組みますのでご理解とご協力をお願いします。
[既に実施中の節電対策]
◇空調・照明の制限
◆空調設定温度の適正化として全館二十八度の実施(待合室・病室・診察室を含む全て)
※ただし、患者様の症状により個別調整整する。
◆廊下・居室等の照明の間引き点灯および、南窓側照明の消灯。
◆診察室等未使用時の照明消灯の徹底(診療時間外、昼休み時間等)。
◆南側病室窓をブラインド等で遮る。
◆職員のエレベーター使用制限。
◇事務機器等の使用制限
◆事務機器のこまめな電源オフ等の習慣化。
(未使用機器の電源オフの励行、人感センサーの時間短縮、
パソコンの節電モード、トイレ暖房便座オフ等)
◆待機電力の節減。(電気機器のコンセントを抜く)
◆電気ポット等の保温機能を使用禁止。
◆冷蔵庫内のカーテン設置。
[七月から実施する施策]
◇院内の自動販売機の撤廃
◆院内の全自動販売機の販売中止 (売店内のみ販売)
※なお、院内自販機の一部撤去にいては医療用事務機器以外での消費電力抑制に取り組むため、院内各所に設置している自販機を売店前、およびタクシー待機所のみで販売いた します。また、売店前自販機については、売店営業時間中は節電の為販売を中止させて頂きます。
放射線科 坂久保 信一
桜が咲きほこる3月末に人間ドックの撮影室、桜の花が新緑の葉に入れかわった4月下旬には外来棟放射線科にそれぞれ最新鋭のマンモグラフィ装置「Pe・ru・ru」が導入されました。
この装置の特徴は、乳腺を高精細画像として表現できる、フラットパネルディテクター(FPD)を搭載していることや、見た目に安心感を与えるような、ラウンドフォルム、パールホワイトを基調とした色づかいで、検査に対する恐怖心や羞恥心を少しでも軽減しようという設計になっていることです。
中でもの特筆すべきは、よくこの検査において言われる「乳房を挟まれて痛かった」といわれる、圧迫時の苦痛への配慮です。これについては女性の意見を交え、女性の視点からとらえ、日本人女性の体のことを考えた「美圧」というコンセプトのもとに開発が進められ、従来使用していた当院の装置や、一般的な装置よりも圧迫板素材も柔らかく、X線吸収の少ない素材を採用して、圧迫時にごくわずかにしなり、手のひらで包み込むように乳腺の進展を手助けします。圧迫圧力に対しても圧迫のスピードを可変速にして、圧迫力の二段階設定により、乳房に急激な圧力がかかる心配もありません。
新しい概念のアームレスト(東芝特許出願中)は人間工学を駆使した独自の形状によって、受診者の大胸筋に余計な力が及ばず、リラックスできて痛みを感じにくく、正しいポジショニングがしやすいという特長を備えています。国産メーカー東芝ならではのこだわりが、この装置の随所にあります。
是非多くの方々に、積極的にマンモグラフィ検診を受けていただきたいと思います。
放射線科 坂久保 信一
平成23年3月に県内で3台目となる「320列CT Aquilion ONE」が導入されました。なぜ「ONE」という名前がついているかというと、1つの臓器を1回転で捉えることができるからです。
従来の装置は寝台を移動させるヘリカル撮影という方法で複数のスライス画像をつなげていました。新しいCTは脳全体、心臓全体などの検査がわずか1回転のスキャン(0.35秒)で完了します。検査の短縮化はもちろんのこと、被ばく線量や造影剤使用量の低減に貢献できるようになりました。また、寝台を移動させることなく撮影でき、血の流れや臓器の動きを以前より高速で広範囲に撮影することが可能になりました。
今までのCTでは頭部の撮影に八秒、心臓の撮影に九秒程度かかっていたスキャンが、わずか1回転/0.35秒で完了します。
デザインは全体に丸みを帯びた圧迫感の少ない形になっており、今までなかった情報コミュニケーションモニターを装置全面に配置し、受診者の氏名やIDを確認したり、心臓検査の際に心電図の波形を表示して息止めの練習に使用したり、動物のアニメなどを流し、検査を理解してもらえるような工夫が新しい機能として備わっております。
今回のCT導入にとどまらず、患者様にとってご負担が少なく、安全で確実な検査が受けられるよう努めてまいります。

モニターに表示される画像例