救急指定病院 相模原市夜間二次救急医療協力機関 さがみ林間病院

042-742-3577(代表)

住所:〒252-0385 神奈川県相模原市南区上鶴間7-9-1

泌尿器科

さがみ林間病院 泌尿器科の概要・特徴

はじめに…1995年1月菅野赴任以降たくさんの方に支えられて診療を続けてきた東芝林間病院泌尿器科も2023年4月に幕を閉じました。と申しましてもさがみ林間病院と名称が変更になりましたが、中身は何ら変わりありません。これまでどおり地域の皆様に寄り添い、診断治療を続けてまいりますのでよろしくお願い申しあげます。診療を担当するのは横浜市立大学医学部泌尿器科医局に所属する常勤医3名と非常勤医2名です。これまで以上に他病院とよく連携をとりよりよい治療に励んでまいります。

さがみ林間病院 泌尿器科の対象疾患

がん治療…泌尿器科癌には前立腺癌、腎癌、膀胱癌、腎盂尿管癌、精巣腫瘍など多様な癌があります。当院では前立腺肥大症や尿路結石症などで長く通院されている方々の中から、多くの癌を発見してきました。また一つの癌根治後、定期通院の中から第2第3の癌を発見し治療を行い元の生活に戻られた強者も大勢いらっしゃいます。治療方針は癌治療認定医の資格を持つ菅野を中心に、カンファレンスを行い決定してまいります。

前立腺癌

 前立腺癌は、近年放射線治療(重粒子治療、外照射療法、小線源療法など)を中心とする多様な治療法の進歩により、真に手術が必要な症例は減る傾向にあります。かつて数百例の手術を施行してきた当院ですが、現在は手術療法が最適であると思われる症例の患者様には横浜市立大学教授槇山和秀先生にご紹介させていただき、RARP(ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術)を施行していただいております。ロボット手術は2012年4月より保険適用された方法で、正確に緻密に操作でき出血や侵襲を最小限にできます。槇山教授はその第一人者です。重粒子治療は主に県立がんセンター、外照射療法は主に国立相模原病院の3DCRT、小線源は主に横浜市立大学にご紹介させていただいております。いずれも必要な治療終了後は 再び当院外来に戻っていただき 癌の再発follow を行っています。 その他薬物治療や待機療法(PSA 監視療法)の方も大勢通院されています。薬物療法は薬の使う種類 順番 などが大きく予後を左右します。敵の動向を見ながら、適切な武器を使ってともに戦っていきましょう!

腎癌、腎盂尿管癌

 腎癌、腎盂尿管癌などは 約1週間の入院で腹腔鏡手術を行っています。手術には泌尿器腹腔鏡技術認定医の資格を有する菅野と 常勤医2名に加えて、横浜市立大学泌尿器科医局より 腹腔鏡技術認定医であるエキスパートを指導医としてお迎えしております。小さな腎癌では腎臓を温存する部分切除を行っています。腎癌発生度の高い透析患者さんの手術も腎臓内科と連携して安全に行っています。

膀胱癌

 膀胱癌は、表在癌に対しては TURBT(経尿道的膀胱腫瘍切除術)を行い、再発予防には膀胱注入療法を行っています。浸潤癌で膀胱全摘除が必要な症例は 前述の槇山教授にお願いして大学でRARC(ロボット支援腹腔鏡膀胱全摘除術)を施行していただいております。

がん以外の治療

 前立腺肥大症の手術は、様々な方法が開発されそして廃れていった歴史があります。その中で40年にわたり生き残ってきた手術方法がTURP(経尿道的前立腺切除術)です。ゴールド・スタンダードと呼ばれる手術でもあります。電気メスや内視鏡は改良され進化してきましたが、基本の手技は同じです。いかにきれいに肥大したあんこ(TZ:移行領域)をくりぬき、美しく皮(PZ:辺縁領域)を残すかです。菅野赴任以降、1000を超す手術を実施してまいりましたが、出血が多くなり輸血した症例は皆無です。現在はさらに安全で止血能力の高いバイポーラ電気メスを用い、身体に優しい生理食塩水を用いて行っています。また手術後の定期健診をお勧めし、術後の患者様にも約3%に割合で前立腺癌を発見し早期治療に務めてきました。20年前に手術した患者様が、ひょっこり来院されて、若者のような勢いで排尿されているのを拝見する時は泌尿器科医として無上の喜びを感じます。
 尿路結石は、現在軟性尿管鏡とレーザーを用いた手術(fTUL)により、従来のESWLに比して治療成績が飛躍的に向上しました。硬い石、大きな石、あらゆる種類の石に対応でき、stone free(完全に石のない状態)を目指すことができます。非常に困難な難治症例に対しては、神奈川県下トップの尿路結石治療施設である大口東総合病院から熟練の医師を招聘し、対応させていただいております。

 

結石破砕

平成29年4月よりHo:YAG laser(ホルミウム・ヤグレーザー)機器と軟性尿管鏡を導入しました。これにより尿路結石に対し、軟性尿管鏡を用いた経尿道的尿管砕石術(f-TUL)※1を行えるようになりました。結石の位置や大きさなどから個々の症例に適した治療をご提案できるようになりました。

※1.f-TUL

直径数ミリの細い内視鏡を尿道から挿入して尿路の結石に到達し、内視鏡の先端からレーザーを照射して結石を砕き、かつ結石を摘出する手術です。ESWLでは破砕困難だった硬い結石も砕くことができ、結石をその場で回収できるため、非常に根治性の高い治療といえます。

治療(結石破砕)の特徴

まとめ

 当院のような小規模な病院では、自ずと自院で対応できること、対応できないことがございます。自らの施設内設備をフル活用し、全集中をもって治療にあたります。残念ながら力及ばないと判断した場合は、責任をもって上級施設を紹介させていただきます。近隣病院と、約30の関連病院を有する横浜市立大学泌尿器科医局が私たちの味方です。どうぞ安心してご来院ください。

外来診察表

曜日
午前 (専門)菅野
菅野 (専門)菅野
菅野 交替制
午後 菅野 菅野

※(専門):泌尿器専門外来は完全予約制です。

<初診受付について>

受付時間は月~金 第1・3土曜日 8:30~11:00 です。 初診の方の診察は予約患者様の合間~最後にお呼びすることになります。 検査をした場合 結果が出るのに1時間以上かかります。 火金の菅野の外来は特に混雑がひどく、受付から診察まで2-3時間お待たせすることもあります。混雑がひどい場合は 検査後例えば昼食後戻ってきていただいたり 後日出直していただいたり をご案内したりする場合があります。症状の重い方や急患の方がいらっしゃる場合は 順番を前後する場合があります。 大変申し訳ありませんがご相談の上、ご協力をお願い申しあげます。 担当医師

医師紹介

医師名 菅野 ひとみ(部長)
大学 横浜市立大学(1986年卒業)
専門 泌尿器科一般・前立腺がん
学会・資格等 医学博士
日本泌尿器科学会専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
泌尿器科腹腔鏡技術認定医
身体障害者福祉法指定医(ぼうこう又は直腸機能障害)
泌尿器腹腔鏡技術認定医

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●診療受付時間
午前:8:30 ~ 11:00
午後:予約再来および急患(耳鼻科のみ初診受付あり 13:15 ~ 15:30)
*受付時間が変更となる場合があります。
●休診日
日曜日・祝祭日・第2、第4、第5土曜日
年末年始 12/30 ~ 1/3
●面会時間
13:30 ~ 15:00

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