救急指定病院 相模原市夜間二次救急医療協力機関 さがみ林間病院

042-742-3577(代表)

住所:〒252-0385 神奈川県相模原市南区上鶴間7-9-1

人工関節センター

当科の特色

当院では変形性の関節症の多くの患者様に対して包括的な医療を提供しています。特に、股および膝関節の人工関節置換手術治療をリハビリも含めた専門スタッフが一貫して進めていきます。

関節の痛みが治りにくい理由

人は、関節を動かして活動しています。長年使った関節は、老化(変性)していきます。変性した関節の組織は、弱っていきます。
つまり、ちょっとしたいつもと同じ動作作業でも、関節は壊れてしまうのです。関節は、大きく壊れると治りにくい(痛みがとれにくい)ですが、大抵は、小さく壊れるので問題ありません。
そのため、ほとんどの人が、ちょっとした関節の痛みを我慢して生活しているのです。すると、関節はだんだんと壊れていきます。これが、あなたの関節の痛みが、とれにくい原因です。

関節の痛みを減らす方法

保存療法
痛みがあると誰でも無理しないようにしますね。そして毎日、“今日はどうかな?”と関節を動かして試します。そのため何日も関節に痛みが続くと、あなたは不安になり関節をかばい、その結果筋力が弱ります。
関節は、周囲の筋肉の力で安定します。筋力が落ちると、関節が不安定になります。不安定になると関節の痛みが増えます。この悪循環を断ち切ることが、最も重要なことなのです。
具体的には、内服薬、関節注射をすることで関節の痛みを減らす事と、痛みが出ないような筋力トレーニングをする事です。
手術
不幸にも保存療法で関節の痛みが変わらないと、大抵の人は自分の活動性を狭めます。つまり自分の世界を小さく狭くしていきます。あなたが動かなければ、あなたは自分の関節に痛みを感じません。
でも動かないとあなたの筋力は、どんどん落ちていきます。そしてあなたの世界は、屋内レベルか近所レベルとなってしまいます。これを改善するのが、人工関節手術です。
ただ手術を成功させるために重要な事は、2つあります。
1つは、筋力があるうち(15分は歩けている時)に、人工関節手術に踏み切る事です。
2つ目は、“関節の痛みが取れたら何がしたいか。”を考えておく事です。

人工関節とは

人工関節は、自動車と同じ機械です。
車に車検があるように人工関節も定期的なメンテナンスをしないといけません。

当センターの治療の進め方

患者さまの症状、痛みをお聞きし、治療方法や手術からリハビリテーションまでのスケジュールを立ててゆきます。人工関節のプロフェッショナルによる手術だけではなく、術後も安心して退院できる入院期間を設け、充実したリハビリテーションや安心で細やかな看護を提供いたします。また、人工関節で必須な定期的なメンテナンスにも力を入れております。

対象疾患

当院では、感染症を除く、何らかの原因で関節の軟骨が損傷され修復不能となった疾患を対象にしております。

治療の内容

目標
あなたの関節の痛みを減らして、今日やりたいことができる関節にすること
保存療法
関節の痛みを関節周囲の筋力強化である程度抑えられると診断された場合をさします

関節の安定による除痛:痛み止めを上手に使い、筋力トレーニングをする
運動(トレーニング):Isometric訓練(自宅でできる運動)、自転車訓練、プール内歩行訓練
*ウォーキングは、関節痛がでない範囲で可

Isometric訓練の例

手術
最先端・最善の手術を実施するとともに、当院では、安心・安全な日常生活を迎えられるように、術後プログラムを充実させています。手術後のフォローに十分な入院期間と細やかな看護、充実したリハビリテーションを提供します。
  • 平均的な入院期間:
    人工股関節置換術(THA)および全人工膝節置換術 (TKA)の場合 3週間
    人工膝関節単顆置換術(UKA)の場合 2週間
手術の実際

手術室で写真のように行います。
マスクからの落下菌を防ぐため全身排気スーツ(通称:宇宙服)を着てすべての手術を行います。

各部手術前後の詳細

1)股関節

9割の患者が術後4日で杖歩行開始します
平均術後11日で500m以上歩行できます(再置換除く)

症例1:両側変形性股関節症
症例2:両側脱臼股関節症

2)膝関節

9割の患者が術後2日で歩行器歩行開始します
平均術後14日で500m以上歩行できます(再置換除く)

症例:変形性膝関節症

3)膝関節

平均術後18日で杖歩行退院します
内側型の変形性膝関節症に対しては、外側関節を残した単顆型置換術を施行します
術後の膝可動域がよく保たれ、あぐらをかける人もいます

症例1:変形性膝関節症 内側型
症例2:大腿骨内顆骨壊死
術後の入院

病室と同じ階にあるリハビリ室で初期訓練を行います。杖歩行が安定したら、天気の良い日は広大なお庭で散策しながらリハビリをします。

術後リハビリテーション

専門スタッフによるマンツーマン指導やパンフレット、動画による自主トレ指導を実施します。

TKA、UKA

UKA、TKA、THA

自主トレ

外来診察表

曜日
午前 清水 小林
清水
小林 小林
清水
   
午後   小林
(要予約)
       

担当医師(専門分野)

医師名 小林 聡(部長、人工関節センター長)
大学 山梨大学(1996年卒)
専門 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会認定リウマチ医。
学会・資格等 関節外科を専門としています。平成27年度から人工関節センター(詳細は別記)を開設しました。主に股関節、膝関節の変形による痛みの治療を行っています。
保存療法で痛みが軽快しない方には、手術療法を勧めています。特に人工関節手術は、500件以上執刀しております。
医師名 清水 直史(院長)
大学 新潟大学(1981年卒)
専門 日本整形外科学会専門医 日本整形外科学会スポーツ医 日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会評議員。
学会・資格等 整形外科全般をカバーしておりますが、特に膝関節外科、膝前十字靱帯再建術、関節鏡手術、膝関節のスポーツ障害の治療、変形性膝関節症の保存的治療と手術(骨切り術、部分的膝関節置換術、全型膝関節置換術)を行っています。

担当理学療法士(リハビリ)

理学療法士名 鏑木 康宏
所属学会・専門 日本人工関節学会 日本徒手理学療法学会
Mulligan Concept Certified Practitioner
コメント 日常の運動および生活習慣を考慮して痛みや動きづらさを改善できるようにサポートしてゆきます。
理学療法士名 依岡 宙見
所属学会・専門 日本人工関節学会 日本徒手理学療法学会
コメント 主に人工関節のリハビリを専門としています。
理学療法士名 市川 直人
所属学会・専門 日本理学療法士学会
コメント 患者さま一人一人に寄り添い、もとの生活に安心して戻れるようにサポートしてゆきます。
理学療法士名 伊藤 朱李
所属学会・専門 日本理学療法士学会
コメント 患者さまそれぞれが思い描いている生活を送れるようにサポートしてゆきます。

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●診療受付時間
午前:8:30 ~ 11:00
午後:予約再来および急患(耳鼻科のみ初診受付あり 13:15 ~ 15:30)
*受付時間が変更となる場合があります。
●休診日
日曜日・祝祭日・第2、第4、第5土曜日
年末年始 12/30 ~ 1/3
●面会時間
13:30 ~ 16:00

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