舌癌、下顎歯肉癌等の悪性腫瘍をはじめとして、口内炎、顎関節症、外傷、顎変形症、埋伏智歯抜歯、顎骨髄炎、インプラント治療、合併症をもつ方の抜歯、三叉神経痛、口腔心身症など一般歯科治療(注)を除くほぼ全ての口腔疾患に対応し、地域歯科支援病院として例年50%台の紹介率を維持しています。十分な問診と必要な検査のもとに正確に診断し確実な治療方針を立てること、そして患者様への必要十分な治療説明を行ったうえで治療に臨むことを基本姿勢としています。診療は金井、中谷、松浦のほか大学から非常勤医師3名が交代で行っていますが、診断と治療方針に関しては定期カンファレンスで医師間で検討しながら決めています。例年の年間の新患数は2800名、外来患者総数は10560名、外来手術件数は2000件、全身麻酔下手術件数は115件、入院患者数は200名前後です。
口腔癌に関しては口腔外科関連臨床研修施設として大学の頭頚部腫瘍チームと連携し診断から手術、術後機能回復治療まで一貫した治療を行っています。院内の豊富な画像診断技術に加えて近年はPET検査や抗癌剤感受性試験を導入し診断精度のさらなる向上に努めています。機能回復治療は言語療法士と連携して摂食嚥下訓練を行い歯科口腔外科の専門性を生かした口腔内補助装置の作成やインプラントの利用を行っています。例年25〜30件の口腔癌手術を行い現在90名あまりの方が通院されています。
顎関節症専門外来では大学から専門医を招き通常の治療では改善困難な重症例に対応し、病状に応じて顎関節鏡視下手術や顎関節開放術などの手術療法も行っています。
インプラント治療(自費診療)は10年以上の長期経過観察記録がありCT検査で顎骨の形態、神経の走行、骨粗鬆症の状態などを精査した上で有病者の方も含めて安全で侵襲の少ない手術と長期予後を目指した治療を行っています。ご希望の方はまず口腔外科窓口でご相談下さい。
血圧の高い方、心臓病をもつ方、不整脈のある方、脳梗塞後で血液が止まりにくくなる薬を服用されている方、糖尿病の方など高齢化に伴い合併症をお持ちの方が増加していますが、こうしたリスクのある方々の抜歯手術にも対応しています。内科主治医と連携し必要に応じ入院治療も行っています。
入院治療は全身麻酔の手術のための入院、リスクのある方の短期入院、口腔癌治療のための入院が中心で、全身麻酔手術の患者様の治療にはクリニカルパスを使用しわかりやすい治療説明と安全かつ無駄のない治療につとめています。口腔癌治療は医師のみならず看護師、歯科衛生師、言語療法士が参加したチーム医療を実践しています。
注)当院で治療可能な疾患は口腔外科疾患で、入れ歯や虫歯などの一般歯科治療には対応できません。このため口腔外科疾患の急患は対応可能ですが、一般歯科の急患(歯の痛みなど)の受入れは出来ませんのでご了承下さい。
可(救急応需)